はじめに
視力矯正の方法としてICL手術への関心が高まっています。しかし「費用がどのくらいかかるのか」「手術の流れがわからない」「リスクが心配」と感じている方も多いと思います。
今回はICL手術の基本的な仕組みから費用・流れ・リスクまでわかりやすく解説します。
ICL手術とは
ICL(Implantable Collamer Lens)とは、眼の中に小さなレンズを挿入して視力を矯正する手術です。現在世界70カ国以上で承認されており、60万件以上の症例実績を持つ治療法です。
ICLの主な特徴
| 特徴 | 内容 |
|---|---|
| 角膜を削らない | レーシックと異なり角膜を削らずに視力を矯正できる |
| 可逆性がある | レンズを取り出せば元の状態に戻せる |
| 視力が安定しやすい | レンズの度数が変わらないため近視の戻りが少ない |
| 強度近視に対応 | レーシックが適応外の強度近視にも対応できる |
| ドライアイリスクが低い | 角膜を削らないためドライアイになりにくい |
ICL手術の適応条件
ICL手術は誰でも受けられるわけではありません。一般的に以下の条件を満たす必要があります。
受けられる条件
- 年齢が20〜45歳前後
- 視力が安定している
- 角膜の厚みや眼内のスペース(前房深度)が十分にある
受けられない主なケース
- 18歳未満(視力が安定していない可能性がある)
- 妊娠中・授乳中(ホルモンバランスの変化で視力が不安定になる)
- 重度の糖尿病・緑内障などの持病がある
- 過去に屈折矯正手術を受けている
適応の可否は自己判断できないため、必ず事前の適応検査と医師の診察を受けることが重要です。
ICL手術の流れ
ICL手術は当日すぐに受けられるわけではなく、いくつかのステップを経て手術に至ります。
①適応検査(術前検査) 視力検査・角膜形状・前房深度・眼底検査など詳細な検査を行います。検査費用はクリニックによって異なりますが、1〜3万円程度が目安です。散瞳薬を使用するため検査後3〜4時間は車の運転ができません。
②カウンセリング・レンズ発注 検査結果をもとに医師が手術適応を判断します。適応と判断された場合はオーダーメイドのレンズを発注します。レンズの到着まで数週間〜数ヶ月かかる場合があります。
③手術当日 手術自体は両眼で10〜15分程度と短時間で終了します。手術当日は視界がぼやけたり異物感があるため、早めに帰宅して目を休めることが推奨されます。
④術後検診 手術翌日・翌々日・1週間後・1ヶ月後・3ヶ月後・6ヶ月後・1年後と定期的に検診があります。クリニックによって検診費用が手術費用に含まれている場合と別料金の場合があります。
ICL手術の費用相場
ICL手術は健康保険が適用されない自由診療のため全額自己負担となります。
| 種類 | 費用相場(両眼) |
|---|---|
| ICL(乱視なし) | 約40〜60万円 |
| ICL(乱視あり) | 約50〜80万円 |
費用はクリニックや使用するレンズの種類・近視の度数・乱視の有無によって大きく異なります。また術前検査・術後検診・薬代が手術費用に含まれているかどうかもクリニックによって異なるため、総額で比較することが重要です。
医療費控除について ICL手術は医療費控除の対象となる場合があります。確定申告の際に申請することで一部の費用が還付される可能性があります。ただし目の状態や税務署の見解によって異なるため、事前に確認することをおすすめします。
ICL手術のリスク
ICL手術は高い安全性が評価されていますが、手術である以上リスクがないわけではありません。
| リスク | 内容 |
|---|---|
| ハロー・グレア現象 | 光がにじんで見える・眩しく感じる(多くは時間とともに改善) |
| 感染症 | 約1/6,000件と非常にまれだが可能性はある |
| レンズのずれ | ごくまれにレンズの位置がずれることがある |
| 眼圧上昇 | 術後に眼圧が上昇する場合がある |
これらのリスクの多くは術前の丁寧な検査と術後の適切なケアで予防できます。万が一問題が生じた場合はレンズを取り出して元の状態に戻すことも可能です。
ICL手術を検討する際のポイント
①術前検査をしっかり受ける 適応検査の結果が手術の安全性と効果に直結します。丁寧に検査を行うクリニックを選びましょう。
②総額で費用を比較する 表示価格だけでなく術前検査・術後検診・薬代が含まれているかを確認した上で総額で比較しましょう。
③リスクの説明を受ける 手術前にリスクや副作用について十分な説明を受け、納得した上で手術を受けることが大切です。
まとめ
ICL手術についてまとめるとこうなります。
- ICLは角膜を削らずに眼内にレンズを挿入して視力を矯正する手術
- 可逆性があり強度近視にも対応できる点がレーシックとの大きな違い
- 費用は両眼で約40〜80万円・保険適用外だが医療費控除の対象となる場合がある
- 手術自体は10〜15分程度だが適応検査からレンズ発注まで数週間〜数ヶ月かかる
- ハロー・グレアや感染症などのリスクがあるが適切なケアで予防できる
視力矯正を検討している方はまず信頼できる眼科クリニックで適応検査を受けてみてください。なお本記事の情報は調査に基づくものです。実際の手術については必ず医師に相談してください。
参考サイト
眼科クリニック
- 先進会眼科「ICL・レーシック・白内障治療」
https://senshinkai-clinic.jp/ - 品川近視クリニック「ICL(眼内コンタクトレンズ)とは?費用や手術の流れ、7つの特徴を紹介」
https://www.shinagawa-lasik.com/phakic/ - 中京眼科「ICL手術の全てを徹底解説:メリット・デメリット、リスク、費用」 https://chukyo-eye.or.jp/topics/detail/100
