メンズ脱毛は冬から始めるべき?【紫外線と日焼けリスクから考える、夏までのスケジュール逆算】

メンズ脱毛

はじめに

「脱毛を始めるなら冬がいい」という話を聞いたことはないでしょうか。夏になってから「今年こそ脱毛したい」と思い立つ方は多いのですが、実は脱毛を始めるタイミングとしては、秋から冬が向いているとよく言われます。

その理由は、主に紫外線(日焼け)と照射の回数・間隔の2つです。医療脱毛のレーザーは肌の状態の影響を受けやすく、また1回で終わるものではないため、始める時期によって夏までに受けられる回数が大きく変わります。

この記事では、日本皮膚科学会などがまとめた美容医療診療指針や、環境省の紫外線に関する資料をもとに、冬から始めるメリットと、開始月ごとの夏までのスケジュールの目安を解説します。髭脱毛に22回、全身脱毛にも1クール通った私の経験も交えてお伝えします。

結論:冬に始めるメリットは大きく3つ

先に要点をまとめます。

  • 紫外線が弱く、日焼けしにくい:日焼けした肌はレーザーのトラブルが起きやすいため、施術を受けやすい時期になる
  • 夏までに照射の回数を重ねられる:照射には数週間〜2ヶ月ほどの間隔が必要なため、早く始めるほど夏までに受けられる回数が増える
  • 肌を隠しやすい:照射後に赤みが出ても、長袖やマフラーなどで目立ちにくい

以下で、それぞれの理由を詳しく見ていきます。

医療脱毛のレーザーは「毛のメラニン」に反応する

冬が向いている理由を理解するには、まずレーザー脱毛の仕組みを知っておく必要があります。

美容医療診療指針によると、レーザー脱毛のターゲットは毛の中に含まれるメラニン(黒い色素)です。レーザー光が毛のメラニンに吸収されると熱が発生し、その熱が周囲に伝わることで毛包(毛を作る組織)が破壊される、というのがレーザー脱毛の基本的な仕組みです。そのため、メラニンをほとんど含まない白髪や金髪には効果がほとんどないとされています。

毛周期や医療脱毛の仕組みについては「メンズ医療脱毛の仕組みと効果」で詳しく解説しています。

日焼けした肌はトラブルのリスクが高まる

ここで問題になるのが日焼けです。日本皮膚科学会の解説によると、日焼けで肌が黒くなる「サンタン」は、紫外線によってメラニン色素が大量に作られた結果です。つまり、日焼けした肌には毛だけでなく肌そのものにもメラニンが増えている状態になります。

美容医療診療指針でも、色黒の肌へのレーザー治療では色素沈着や熱傷(やけど)などの合併症のリスクが高くなることが問題点として挙げられており、日焼けした皮膚を脱毛する場合には注意が必要だとされています。

実際、日焼けの状態によっては、医師の判断で照射の出力を下げたり、その日の照射を見送ったりすることがあります。せっかく予約しても照射できなければ、スケジュールがずれてしまいます。

紫外線は夏に強く、冬に弱い

では、紫外線は季節によってどのくらい違うのでしょうか。環境省の「紫外線環境保健マニュアル2020」では、太陽からの紫外線は夏に強く冬に弱くなるとされており、日本では6月から8月に最も紫外線が強くなると説明されています。また、紫外線の予防が特に必要となるのは4月から9月頃とされています。

時期 紫外線の強さ 脱毛への影響
11月〜2月 弱い 日焼けしにくく、施術を受けやすい
3月 強まり始める 外出時の日焼け対策を意識し始めたい
4月〜9月 予防が特に必要な時期 日焼けに注意。屋外での活動が多い人は要対策
6月〜8月 最も強い 日焼けによる照射見送りのリスクが高まる

冬は紫外線が弱いだけでなく、肌を露出する機会も少ないため、日焼けをしにくい季節です。脱毛のように「日焼けしていない状態で通い続けたい」施術には、相性のよい時期だと言えます。

脱毛は1回で終わらず、照射には間隔が必要

冬に始めるもう一つの理由が、回数と間隔です。医療脱毛は1回の照射で終わるものではなく、複数回通うのが一般的です。さらに、照射と照射の間には一定の間隔をあける必要があります。

美容医療診療指針で紹介されている臨床研究では、照射の間隔は4〜8週間ごと(顔は4週間ごと、その他の部位は6週間ごと、2か月ごとなど)で設定されているものが多く見られます。実際の間隔は部位や毛の状態、クリニックの方針によって異なりますが、1〜2ヶ月に1回のペースで通うイメージを持っておくとよいでしょう。

部位ごとに必要な回数の目安は「メンズ脱毛は何回必要?」でまとめています。

開始月別・夏までに受けられる回数の目安

仮に2ヶ月に1回のペースで照射を受けるとした場合、始める月によって6月末までに受けられる回数は次のように変わります。

開始月 照射のタイミング(例) 6月末までの回数
10月 10月・12月・2月・4月・6月 5回
11月 11月・1月・3月・5月 4回
1月 1月・3月・5月 3回
4月 4月・6月 2回
6月 6月 1回

このように、秋〜冬に始めるか春以降に始めるかで、夏までの回数に2〜3回の差が出ます。もちろん、何回で効果を実感できるかには個人差がありますが、夏に「去年より少しでも楽になっていたい」と考えるなら、早めに始めておくほうが有利です。

冬は照射後の赤みを隠しやすい

照射後は、一時的に赤みやヒリヒリ感が出ることがあります。冬は長袖の服やタートルネック、マフラーなどで肌を隠しやすいため、照射後の肌の状態を人に見られにくいのも地味なメリットです。

特に髭脱毛は、照射後に顔が赤くなったり、ポツポツとした反応が出たりすることがあります。マスクを着けやすい季節であれば、仕事の予定とも合わせやすくなります。照射後の肌トラブルについては「脱毛と肌トラブル」で原因と対処法を解説しています。

冬に始めるときに注意したい3つのこと

冬はメリットの多い時期ですが、注意点もあります。

①乾燥対策を忘れない

冬は空気が乾燥し、肌のバリア機能が低下しやすい季節です。乾燥した肌は照射後の刺激を感じやすくなるため、日頃から保湿を意識しておきましょう。具体的なケア方法は「メンズ脱毛後のスキンケアと過ごし方」で紹介しています。

②冬でも日焼けはゼロではない

環境省のマニュアルでは、雪は紫外線を強く反射するため、スキーなどのときには強い日焼けをしやすくなるとされています。スノーボードや冬の登山を予定している方は、日焼け止めやゴーグルなどで対策しておきましょう。

③年末年始は予定が立てにくい

忘年会や帰省などで予定が詰まりやすい時期です。照射間隔があきすぎないよう、早めに予約を押さえておくのがおすすめです。

夏から始める場合はどうすればいい?

「もう夏だけど、今から始めても意味がない?」と思う方もいるかもしれませんが、夏から始めること自体が悪いわけではありません。脱毛は長い期間をかけて通うものなので、最終的な仕上がりを考えれば、始めた季節よりも継続できるかどうかのほうが大切です。

夏から始める場合は、次の点を意識しましょう。

  • 外出時は日焼け止めや帽子、日傘などで紫外線対策をする
  • 海やバーベキューなど、強く日焼けする予定の前後は照射日を調整する
  • 日焼けしてしまったときは、カウンセリング時や照射前に正直に申告する

日焼けの状態は自己判断せず、医師や看護師に見てもらったうえで照射するかどうかを決めてもらうのが安全です。

医療機関を選ぶことも大切

国民生活センターの報告によると、2012年度以降の約5年間に、脱毛施術による危害の相談が964件寄せられています。そのうち医療機関で受けた脱毛によるものは284件で、医療機関での危害の内容は熱傷(やけど)が47.2%と最も多くなっていました。

医療脱毛はトラブルが起きた際にすぐ医師の診察を受けられるのが大きな利点ですが、だからこそカウンセリングで肌の状態をしっかり確認してくれるか、日焼けや肌トラブルへの対応方針を説明してくれるかを、クリニック選びの基準にしたいところです。医療脱毛とエステ脱毛の違いは「医療脱毛と光脱毛(エステ脱毛)の違い完全ガイド」で詳しく解説しています。

忙しい社会人こそ早めのスタートがおすすめ

私自身、脱毛に22回以上通う中で地味に悩ましかったのは、施術そのものより予約と仕事の両立でした。翌日が休みの金曜夜に通うようにしていましたが、人気の枠で予約が取れず、施術の間隔が少し空いてしまった月もありました。

予約が思いどおりに取れない月があることも見込んで、余裕をもって早めにスタートし、回数を重ねておくのがおすすめです。通院スケジュールの回し方は「メンズ脱毛と仕事の両立」でも紹介しています。費用の目安を先に知っておきたい方は「メンズ脱毛の費用相場」も参考にしてください。

まとめ

  • 医療脱毛のレーザーは毛のメラニンに反応するため、日焼けした肌は色素沈着ややけどのリスクが高まる
  • 紫外線は夏に強く冬に弱く、6〜8月が最も強い(環境省)
  • 照射には1〜2ヶ月程度の間隔が必要なため、早く始めるほど夏までの回数を重ねられる
  • 2ヶ月おきの場合、10月開始なら6月末までに5回、4月開始なら2回が目安
  • 冬は照射後の赤みを隠しやすい一方、乾燥対策と雪山での日焼けには注意
  • 夏から始める場合は、紫外線対策と日焼けの申告を徹底する
  • 効果の感じ方には個人差があるため、肌の状態は医師に確認してもらう

脱毛を検討しているなら、紫外線が弱くなる今の時期は始めどきです。まずはカウンセリングで自分の肌や毛の状態を確認してもらい、無理のないスケジュールを立ててみてください。

参考サイト

医療・学会の情報

公的機関の情報

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