はじめに
2024年10月にICL手術を受けてから、ちょうど2年が経ちました。
これまで「ICL手術を受けた体験談」で手術当日の流れや費用を、「ICL術後1年半経過報告」で日常生活やスポーツへの影響をお伝えしてきました。今回はその続編として、術後2年時点の視力・見え方・定期検診の結果・2年経って感じるメリットとデメリットを正直にまとめます。
ICLを検討している方の多くが気になるのは、「術後すぐは良くても、数年後も本当に見え方は保たれるのか」という点だと思います。私自身も手術前はそこが一番不安でした。あくまで私1人のケースではありますが、2年という区切りでのリアルな状況を参考にしていただければ嬉しいです。
術後2年の結論:見え方は今も安定しています
先に結論をお伝えすると、術後2年経った今も見え方は安定しており、後悔していることは特にありません。
- 視力は右眼2.0、左眼1.5〜2.0で推移している
- 夜間の見え方やドライアイも、日常生活で気になることはない
- 定期検診でも医師から特に指摘されたことはない
- コンタクトの煩わしさから解放された快適さは、2年経っても変わらない
- デメリットを挙げるとすれば、初期費用が高かったことくらい
以下で、それぞれ詳しくお伝えします。
現在の視力【右眼2.0・左眼1.5〜2.0】
直近の検診での視力は、右眼が2.0、左眼が1.5〜2.0です。術前にコンタクトを付けていたときの視力は両眼1.2だったので、今のほうが明らかによく見えています。
術後からの視力の推移を、これまでの記事の内容も含めて整理すると次のとおりです。
| 時期 | 視力 | 見え方・症状 |
|---|---|---|
| 術前(コンタクト装用時) | 両眼1.2 | 日によってゴロつきや見え方のムラがあった |
| 術後1週間 | 回復を実感 | ハロー・グレア、眩しさ、画面での疲れやすさがあった |
| 術後1年半 | 両眼1.5〜2.0 | 光源がわずかに滲む程度で日常生活に支障なし |
| 術後2年(現在) | 右2.0/左1.5〜2.0 | 夜間・ドライアイともに気にならない |
1年半の時点から大きな変化はなく、良い状態がそのまま続いているというのが率直な感想です。
左眼の視力が「回によって変わる」ことについて
左眼は直近の検診では1.5でしたが、検診の回によっては2.0が出ることもあります。最初は「下がってきているのでは」と少し気になりましたが、見え方そのものに違いを感じたことはありません。
日本白内障屈折矯正手術学会(JSCRS)の解説では、ICL手術を受けても近視の進行そのものが止まるわけではなく、長い期間の中で度数が変化することがあるとされています。また、度数が合わなくなった場合にはレンズの交換などで調整できる選択肢があることも説明されています。
私の場合、今のところ数値が1.5〜2.0の範囲で行き来しているだけで、主治医からも特に何も言われていません。ただ、こうした変化に早めに気づくためにも、見え方に問題がなくても定期検診は続けるべきだと改めて感じています。
夜間の見え方・ハローグレアのその後
術後1週間ほどは、光の周りがぼやけて見えるハロー・グレアがありました。1年半の時点では「光源がわずかに滲む感覚が少し残っている」とお伝えしましたが、2年経った今では、正直ほとんど意識しなくなりました。夜道を歩くときや夜間の運転でも、見え方で困ることはありません。
JSCRSによると、ハローは暗い場所で瞳孔がICLのレンズ部分より大きくなったときに感じることがあり、多くの方は時間とともに気にならなくなるとされています。私の経過もまさにその通りでした。ハローグレアの仕組みや対処法は「ICLで見えるハローグレアとは」で詳しくまとめています。
ドライアイは気になっていない
ICLを調べているとドライアイを心配する声もよく見かけますが、私の場合、2年経った今もドライアイを感じることはありません。仕事柄、1日の大半はPCの画面を見ていますが、目の乾きで困った記憶はほとんどありません。
JSCRSの解説でも、ICLは角膜を削るレーシックなどと比べて角膜の神経への影響が小さく、術後1ヶ月程度は消毒や点眼の影響で乾燥感が出ることがある、という説明になっています。私も術直後に多少の違和感はありましたが、長く続くことはありませんでした。
定期検診で言われたこと
手術を受けた地元の眼科には、術後も定期的に検診で通っています。直近の検診でも医師から特に指摘されたことはなく、目に傷などもなく問題ないとのことでした。
JSCRSでは、ICLの術後検診は翌日・1週間後・1か月後・3か月後・6か月後・1年後が目安で、それ以降も1年に1回は検診を受けることが勧められています。見え方に問題がないと検診をつい後回しにしたくなりますが、自覚症状が出る前に目の状態を確認してもらえるのは大きな安心材料です。手術直後〜1年までの過ごし方は「ICL手術後の生活と注意点」も参考にしてください。
術後しばらく続けていた「目をいたわる習慣」
術後しばらくは、「せっかく手術したのだから、できるだけ目に負担をかけないようにしよう」と自分なりに気をつけていたことがあります。
- 日中の外出時はサングラスをかける:術後は光を眩しく感じやすかったこともあり、日差しが強い日は必ずかけていました
- PC作業時はブルーライトカット眼鏡をかける:エンジニアとして画面を見る時間が長いため、少しでも目の疲れを減らしたいと考えていました
どちらも医師から指示されたものではなく、あくまで自分の安心のための習慣です。術後の過ごし方で守るべきことは、必ず手術を受けた眼科の指示に従ってください。
今は特に気にしていないのに見え方が変わらない
正直に言うと、最近はサングラスもブルーライトカット眼鏡も、ほとんど使わなくなりました。術後しばらく経って見え方が安定し、日常生活で眩しさや疲れを感じなくなったためです。
それでも、見え方は1年半の時点から変わらず安定しています。「特別なケアを続けなくても、普通に生活していて見え方が保たれている」というのは、2年経って一番嬉しく感じているポイントかもしれません。
JSCRSの解説でも、ICLは清潔な眼内に入っているレンズのため、汚れたり傷ついたりすることはなく、特別なメンテナンスや定期的な入れ替えは基本的に必要ないとされています。毎日のレンズケアが必要なコンタクトとの大きな違いです。
2年経って感じるメリット:コンタクトの煩わしさがゼロ
2年経って改めて感じる一番のメリットは、やはりコンタクトの煩わしさが完全になくなったことです。
- 朝のコンタクト装着、夜の取り外しがない
- 1dayと2weekの使い分けや残量管理がいらない
- 筋トレ・サッカー・フットサルの前に何も準備せずそのまま行ける
- 寝る前にメガネをかけたり外したりする動作がない
- コンタクト購入のための定期的な眼科受診や買い足しの手間がない
手術直後は「よく見える」こと自体に感動していましたが、2年経つとそれが当たり前になり、「見えることを意識しなくていい生活」そのものが一番の価値だと感じるようになりました。
デメリット:強いて言えば初期費用の高さ
2年経った今、デメリットとして感じていることは正直ほとんどありません。強いて挙げるなら初期費用が高かったことくらいです。
| 項目 | 費用(私の場合) |
|---|---|
| 術前検査 | 22,000円 |
| 手術費用(乱視あり) | 538,000円 |
| 術後検診(1ヶ月後まで) | 2,200円×複数回 |
ICLは自費診療のため、一度にまとまった金額が必要になります。ただ、1年半経過報告でもお伝えした通り、コンタクト代や購入のための眼科受診が不要になったことを考えると、長く使うほど納得感は増していると感じます。費用相場や医療費控除については「ICL手術の費用相場と医療費控除を徹底解説」、加入している保険によっては給付金の対象になる場合もあるので「ICLと生命保険の給付金」も確認してみてください。
2年経っても気をつけていること
見え方は安定していますが、今後に向けて意識していることもあります。
- 年1回の定期検診を続ける:度数の変化や目の状態を早めに確認するため
- 目に強い衝撃を受けないようにする:JSCRSでは、格闘技などで目を強くぶつけた場合に稀にレンズがずれることがあるとされています。サッカーやフットサルでも、顔へのボールの直撃などには気をつけています
- 40代以降の老眼を理解しておく:ICLで老眼になりやすくなるわけではありませんが、年齢とともに老眼は誰にでも訪れます
- 見え方に違和感があればすぐ受診する:検診の時期を待たずに相談する
老眼との関係は、将来を考えるうえで気になるポイントだと思います。詳しくは「ICLと老眼の関係」にまとめています。
これからICLを検討する方へ伝えたいこと
2年経って振り返ると、ICLは私にとって「受けてよかった」と心から思える選択でした。ただし、これはあくまで私1人の経過であり、見え方や回復の仕方には個人差があります。目の状態によってはそもそも手術を受けられない場合もあるため、まずは適応検査を受け、医師としっかり相談することが大切です。
検討中の方には、次の点を意識してクリニックを選ぶことをおすすめします。
- 術後何年も検診に通い続けられる距離かどうか
- 術前検査を丁寧に行い、リスクも含めて説明してくれるか
- 万一のレンズ交換や合併症にも対応できる体制があるか
私が地元の眼科を選んだのも「長く通い続けられること」を重視したからで、2年経った今、その判断は正解だったと感じています。後悔しないための事前チェックは「ICLを受けて後悔しないために」で詳しく解説しています。
まとめ
ICL術後2年時点の状況をまとめます。
- 視力は右眼2.0、左眼1.5〜2.0で、1年半の時点から安定している
- ハロー・グレアやドライアイは、日常生活でほとんど気にならない
- 定期検診でも医師から特に指摘はなく、目の状態に問題はない
- 術後しばらく続けていたサングラスやブルーライトカット眼鏡は、今はほぼ使っていないが見え方は変わらない
- 一番のメリットは、コンタクトの煩わしさから完全に解放されたこと
- デメリットは初期費用の高さくらいで、後悔は特にない
- 今後も年1回の定期検診は続けていく
ICLを検討している方、特にコンタクトの管理やスポーツ中の不便さに悩んでいる方の参考になれば嬉しいです。手術を考える際は、必ず眼科で適応検査を受け、医師と相談したうえで判断してください。
参考サイト
公的ガイドライン・学会の情報
- 日本眼科学会「屈折矯正手術のガイドライン(第8版)」
https://www.nichigan.or.jp/member/journal/guideline/detail.html?itemid=700&dispmid=909 - 日本眼科学会「有水晶体眼内レンズ」
https://www.nichigan.or.jp/public/disease/treatment/tabid357.html
ICLの専門情報
- JSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)有水晶体眼内レンズ情報「よくある質問」
http://jscrs-icl.org/contents/faq.html - JSCRS(日本白内障屈折矯正手術学会)有水晶体眼内レンズ情報「ICLの合併症」
http://jscrs-icl.org/contents/complications.html
